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鍼とあん摩の痛みに対する効果の力

旧盆を迎えるこの十日間。毎日の忙しさから解放されてゆっくり過ごせる方も多いかとは思います。

しかし、体が抱えている痛みだけはお休みを取ってはくれません。


さて、痛みを抱いて整形外科を受診したほとんどの患者さんから、


”レントゲンやCTなどの画像診断から病名をもらっても、痛み止めの薬と湿布しか処方してくれない。話をしっかり細かく聞いてくれない。年のせい、気のせいではないかとあしらわれてしまう。痛みを訴えている部位に触れてもくれない、確認もしてくれない。すぐに外科的手術を勧めてくる。リハビリに回されいつも同じ電気治療ばかりでどれだけ通っても症状が変わらない。”


などの訴えが口を揃えて出てくるのです。これに対する整形外科へのコメントや論評はこの紙面で書くことはしませんが、患者さんの率直な心情として深く受け止めているところです。


痛みは体にとって悪い状態を知らせてくれる危険信号です。知らせてくれた後、すぐに消えてくれればいいのですが、多くの場合そうではなく、長時間、長期間に渡って続き、心身を苦しめていきます。また痛む強さ、性質、場所も時間毎、日毎に変化します。


三療(鍼・あん摩・指圧・マッサージ・灸)のうち、鍼とあん摩は特に痛みを抑制する効果が大です。

鍼治療は、痛みの場所にピンポイントの刺激を与え、様々な生理学的メカニズムで痛みにアプローチします。痛みの起きている部位の深さや広さを的確に把握し、治療点を決めて鍼を行うことで痛みを軽減したり止めたりすることができるのです。


あん摩治療(多くの人がマッサージと呼んで認識しているのがあん摩です)では、揉む・圧する・叩くなどの様々な手の技術を用い、多彩な感覚を与えて痛みのある筋肉や神経の興奮を抑制し痛みの軽減を図ることができます。


患者さんが訴える痛みは、その人にしかわからない自覚的な感覚です。それを他人である治療者がどれだけ理解することができるか。実現するためには、“体に触れてみる、押さえてみる、関節を動かしてみる”といったいわゆる”手当て”を十分に行うしかないのです。その結果として、患者さんの自覚と、治療者が理解した感覚とが照合してはじめて望ましい治療点や治療部位が決まっていくわけです。


当院では、豊富な経験に基いた触察・触診の技術を駆使し、リアルタイムに治療点を定めて効率よく治療を行い成果を上げております。身体の痛みが取れないとお悩みの方、どうぞご来院ください。   <第34号>

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