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激痛に慌てるふくらはぎのつり


あん摩・マッサージ・指圧の違い

夜中、ふくらはぎがつって、激しい痛みに目を覚ました経験がある方は多いことでしょう。

川や海で泳いでいる時に発症してしまい溺死したという例もあります。


体の中で"筋肉がつる"と表現されるのは、ほぼこの部分を指しており、こむら返りとも呼ばれます。

正式にはふくらはぎの筋肉は腓腹筋(ひふくきん)といい、ここがつるので"腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)"と呼ばれます。腓腹筋は強く収縮すると爪先立ちのような足の形になります。激しい痛みを伴って数秒から数分間に渡って持続し、自分の意思や力では解消することが出来にくい状態が生じます。

腓腹筋痙攣の発生原因、その対処法、予防法はいずれもたくさんあります。

経験者の方は、対処の仕方を会得して切り抜けているものと思いますが、ここでは日常生活のなかで出来るもののみをピックアップしてみます。


発生原因:疲労、血中成分の変化、冷えなど


外界からの影響など様々ですが、日常では足首の関節が不自然な姿位を取った時、爪先立ち方向に力が入った時などに発生しやすいです。


先日おもしろいことがありました。

乗っていた電車がある駅に着いた瞬間、隣に座って眠っていた妻のふくらはぎが突然つりました。

その駅は妻の爪先方向に下る傾きがあったため、彼女の爪先は自然に下がり、偶然にも足首が爪先立ちと同じ姿勢になったのです。その状態でふくらはぎに力が加わったため“つり”が起きたというものでした。

僅かな傾きではあったものの、眠って力が抜けていたところに足首の関節が動いたことで発生したわけです。


寝起きに仰向けで背伸びをして爪先に力が入った時や不安定な姿勢で座っている時などによく発生するのも同じ要因と考えられます。

 

対処の方法は、まず爪先立ちの形を解消することです。

ふくらはぎを固定して爪先を持続的に手前に引いてふくらはぎを伸ばすようにすることが原則です。ドライヤーを使って温めるのも効果があります。立ち上がって爪先を床に押し付けて治す人、ピョンピョン飛び回って治す人など様々な解消法が行われているようです。

また、漢方薬の"芍薬甘草湯"を飲んで治す人もいます。

 

予防法は、疲れをよく取り、特に夜も水不足にならないよう適度に水分摂取すること、足は冷やさないように心がける事などが大切です。

 

腓腹筋痙攣は反復して起こります。

放置しておくと腓腹筋が痛みを伴って硬くなり、歩行に支障を生じます。三療(鍼・あん摩・指圧・マッサージ・灸)施術では、筋肉の痛みを取り、筋肉の硬さを和らげ、足の血液やリンパの流れをスムーズにする確かな作用を有しています。お困りの方、ぜひご来院ください。 <第16号>

                                            

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