七夕の7月7日。静岡では40℃を記録する猛暑。
まだ7月初旬というのに、日々暑さに関わる話題がつきません。
”熱中症”は、かつては”日射病”や”熱射病”と呼ばれていましたが、2000年に統一されてこの用語で取り扱われることとなりました。
人の体は外界の温度が極度に高くなっても脳の中心部にある”視床下部”と呼ばれる体温を調節する中枢がサーモスタットの機能を果たして37℃程度に体温をコントロールできるようになっています。しかしその状態がある定度の時間続くと体温は外部の温度に呼応して上昇してしまい、熱中症を発症します。
熱中症は、高温・多湿・気流の停滞などの外部の環境に伴って、体内の水分やミネラルのバランスの調節が出来なくなり、高熱や脱水を中心とした様々な変化が生じます。筋肉痛やこむら返り、多汗などの軽い症状から、倦怠感・頭痛・吐き気や嘔吐・高熱から意識消失などの順に重症化し、最悪の場合は死に至ります。
昨今は、屋外の炎天下のみならず、密室内の熱中症がしばしば取りざたされます。熱中症の予防に関する対策は多く示されていますが、我が家では下記のように対処しているので紹介したいと思います。
※飲食物の摂り方:朝食はできるだけしっかり。キャベツを中心とした野菜・ヨーグルト・果物・肉・魚など、自由にできるだけたくさん食べます。昼間は塩味と甘味を交互に適度に摂り、西瓜などの水とミネラルを多く含んだ食べやすいものを選んで水分を十分に補給しながら仕事をします。夜は塩分を控えた食事と適量の水分を摂り、お腹を満腹にしないように心がけて入眠します。
※就寝時の対策:大きめのコップに水を用意(飲水用)。頭にはアイスノン(保冷枕)。防犯対策をした上で窓は10cmほど開けて室内の空気を換気状態に。冷房は熱帯夜を下回る24℃に設定し、風向きを調整するフラップは最も天井方向に向け、起床時まで稼動させています。
※体調観察:何となく発汗が多い、体がだるい、眠気が強い、やる気が出ないなどの日々の違いに気付き、それに合わせて水分やミネラルの摂取量を調整します。アイスクリーム類や冷たい飲料の摂り過ぎにより、手足よりもお腹や胸・背中などの体幹の温度が低下していないかを確認し、冷たいようであれば温めることによって全身のバランスを整えます。
生活環境によって、暑さに対する体内の状況は大きく異なります。自分にとって望ましいと実感できる体調を見つけて健康にお過ごしください。 <第31号>