紅茶やコーヒーを飲むと眠れなくなる人もいれば、ほとんど影響のない人もいます。
これはカフェインに対する体の反応の違いによるもので、薬の効果についても効きやすい人と効きにくい人がいます。
三療治療(鍼・あん摩・指圧・マッサージ・灸)も人によって効果の出方は異なります。
痛み・しびれ・だるさの軽減と消失、内臓と自律神経の不調和の改善、美肌や小顔などの効果がありますが、効果の出方についての違いの要素をいくつか挙げてみたいと思います。
年齢
若いほど体の反応は大きいため、僅かな刺激で短時間のうちに効き目を実感できる人が大多数です。
三療治療は高齢者の治療だと思われている向きがありますが、それはある意味正しくはありません。スポーツ選手では三療治療を行いながらプレイしている人が多くいます。高齢になるほど治療効果が出にくい、長続きしないという噂も聞くことがありますが、個人差が大きく治療の行い方でかなり変わってきますのでご安心下さい。
敏感性
体に触れられることが苦手だったり、日頃から痛みに過敏だったりする人は三療治療は避けているでしょう。ただこのような人は、僅かな刺激で効果が現れる場合も多いので、チャレンジしてほしいものです。
逆に触れられることに抵抗が少なく痛みの刺激にも強い人で三療治療を好んでいる場合でも、効果が出にくいために繰り返し治療を受けている人もいます。
筋肉
三療治療は筋肉を対象とした治療が大きなウエイトを占めています。
筋肉が比較的柔らかく、収縮性や伸張性が高く柔軟性に富んでいる人は効果が出やすい傾向にあります。
循環
血液に加えてリンパの流れも良好な人は症状の改善が早く、効果も出やすい傾向にあります。
セルフケア
日頃から運動や体のケアをしていて自分の体の状態をよく知っている人、治療時に受ける日常のケアのアドバイスをしっかり守っていただける人は、治療の効果の持続につながります。
いずれにおいても、効果の出方は個人個人で違いが大きく、三療治療は受診してみなければその度合いがわかりません。これまで三療治療の経験がなく、体調についての症状がある人は、ぜひ思い切って受けてみてください。必ず体の不調和が発見され、体調の改善につながることでしょう。
<第6号>