ちょうど1年前のコラム12号で”一年の計は年末年始の飲食にあり”を書きました。
またこの時期がやってきました。今年は9連休になる人も多く引き続き心して生活しなければならないですね。
皆さんはこの1年、体重の大きな増減、血液検査での数値の異常はなかったでしょうか。
1年はけっこう長いもので、体には意外に様々な変化が起きているものです。
21世紀も四半世紀が経過し、衛生環境や医療の進歩に伴って、健康に対する意識の持ち方や考え方がかなり変化してきました。医学や健康に関わる様々な情報を誰しもが簡単に入手できる時代になりました。健康にまつわる食品、飲料、グッズなどが広く売られ、これらを服用、使用して生活する人も多くなってきました。
大量の情報や多種類の販売品の中から選択肢は増えた一方、自分に取って本当に望ましいのは何かがわかりにくくなっているともいえます。このような現状の中、健康をどう維持・向上させていけばいいのか、この節目に考えてみました。
食生活と健康:健康の基礎はやはり食生活。現代の食生活は栄養価は高まっているものの、全体バランスには欠けているのではないでしょうか。買い食いや外食は最低限にして、面倒であっても野菜、果物、魚、肉、その他の嗜好品をバランスよく自分に合わせて作り、新鮮な野菜をトップに、魚、肉、デザート類の順で口に入れることで、体への負担軽減と消化・吸収に配慮して楽しく食べてほしいものです。
運動と健康:日頃からスポーツを継続して行っている人は、健康の概念で運動を意識してはいません。運動習慣のない人や運動を面倒くさく思う人が簡単な運動であたかも健康が守れるように錯覚を抱かされているのです。人それぞれにいろいろな体調はあるとは思いますが、毎日少なくともトータル30分程度の全身運動を行ってほしいものです。
心と健康:社会制度の充実や個人の自由度が尊重される環境が整う一方、ややこれに甘んじて我慢する力や組織に従属する心が弱まっていることが影響し、学校や就職先での適応、友達との円満な関係づくりがうまくいかなくなる人が多くなってきました。人と良く会話をし、人間関係を積極的に拡げて、独りぼっちにならないように暮らすことが心の健康を維持することにつながります。
三療と健康:治療の効果の良し悪しは人それぞれではありますが、三療治療は全身ほぼすべての部位、そしてすべての科の病気を対象にできる唯一の療法です。
局所、前身の様々な身体的病気、精神的な病状、病気の予防、美容や小顔に至るまで、効果に期待を込めてチャレンジする年にしてください。 <第48号>